Excel を使った t 検定
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このページの最終更新日: 2024/09/30- Excel ttest 関数の使い方
- Excel 正規性の検定 (Shapiro-Wilk test)
- Excel 等分散の検定 (F test)
- 平均値と pooled variance を使う t 検定
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Excel ttest 関数の使い方
このページでは、Microsoft Excel の ttest 関数を使った t 検定の方法を説明する。以下の一連の t 検定に関するページの実践編である。
- 仮説検定
- z 検定
- t 検定の原理 #1: 母平均の検定
- t 検定の原理 #2: 対応のある t 検定
- t 検定の原理 #3: 正規分布、等分散の場合
- Welch の t 検定: 等分散を仮定できない場合
- Mann-Whitney の U 検定: 正規分布 を仮定できない場合。ノンパラ。
- 実践 1: Excel での t 検定: このページ
以下は 2020 年現在、Office365 の ttest についての説明だが、基本的な形はバージョンによらず同じと思われる。関数の形は以下の通り。これで P value が結果として表示されるので、有意水準に従って仮説が棄却されるかどうか判断する。
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Array, 配列
array1, 2 はデータであり、数値を含む範囲を選択する。
Tails, 尾部
"tails" は片側検定または両側検定を指定する。1 が片側検定、2 が両側検定。
t 検定では、A と B の 2 つの群があるとき、「それらが同一の母集団に由来する (A と Bには差がない)」という
帰無仮説が正しいかどうかを判断する際に、両方向へずれる確率を考慮する場合を「両側検定」、特定の方向へのずれのみを考慮する検定を「片側検定」という。したがって、
Type, 検定の種類
1 - 3 のうちのいずれかを選択する。詳細はリンク先を参照のこと。
- Paired test (対応のある t 検定)
- Two-sample equal variance (homoscedastic) test (分散 が等しい場合の t 検定
- Two-sample unequal variance (heteroscedastic) test (分散が等しくない場合、つまり Welch の t 検定)
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Excel 正規性の検定 (Shapiro-Wilk test)
t 検定は、母集団に正規分布を仮定できる場合の検定であり、正規性が仮定できない場合には Mann-Whitney の U 検定 を使う。
正規分布しているかどうかのテストには、Shapiro-Wilk 検定がよく使われる。このサイトでは R の Shapiro-Wilk 検定 を解説しているが、どうも Excel ではこれに相当する関数はないようである。
ただし、このページ にあるように、検定統計量を計算し、手動で検定を行うことは可能。
Excel 等分散の検定
一方、等分散の検定のための F test には、ftest という関数が用意されているようである。ftest(array1, array2) が P 値を与えるので、一般には 0.05 以上なら等分散、それ以下なら分散が異なるとする。
平均値と pooled variance を使う t 検定
t 検定には、2 つの集団の生データ (個々のサンプルの値) が必要だと考えがちであるが、
- 2 つの集団は独立で、分散が等しい (どちらも通常の t 検定の仮定である)。
- 2 つの集団は正規分布に従う (これも通常の t 検定の仮定)。
更新予定
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References
- T.TEST関数/TTEST関数でt検定を行う. Link.
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