原著論文 英文校正サービスの比較

UB3/english/paper/english_proofreading

このページの最終更新日: 2022/06/14

  1. 概要: 英文校正サービスとは
  2. 日本でメジャーな会社
  3. 海外のサービス

広告

概要: 英文校正サービスとは

基本的に、英文校正サービスは文法や単語のミスをチェックしてもらうのには役に立つが、内容にまで踏み込んだ校正はない。

内容を理解した上での校正は、たぶん論文が数十報ある PI クラス以上でないと難しく、かつ論文の分野について詳しい必要がある。そのレベルの校正者がゴロゴロいるとは思えない。実際、私も英文校正はけっこう使っているが、そのレベルの校正は見たことがない。

この意味で、良い指導者というのはプライスレス だ。しっかり論文指導をしてくれるボスに巡り会うことが何より重要である。

もう一つ思うのは、英文校正のクオリティーには 会社の違いよりも、個々のエディターの違いが大きく影響する ということ。


結局のところ、あまり期待せずに安いところを選び、良い校正が入ったらラッキー程度に思っておく。論文の書き方、論理については自分で責任を持つ、という態度で臨むのがベスト。

日本でメジャーな会社

エディテージ editage

スタンダード、プレミアムおよび「トップジャーナル」という 3 つのクラスがあり、それぞれ 5 円、11 円および 30 円/単語 (雑誌サイト より)。

しかし、トップジャーナルでの「校正者のレベル」が「ジャーナルでの査読・編集経験を持つ、 ベテラン英文校正者が査読者の視点で 科学的観点から論文を総合評価」で、トップジャーナルでの査読・編集経験ではなさそうなところが微妙。


エナゴ enago

この会社の印象はあまり良くない。一回しか使ったことがないが、そのときに Student's t-test を student's と小文字に修正された。もちろん、この Student はペンネームの固有名詞であり、「学生」の student ではない (参考: 名詞のページ)。

一応書いておくと、t 検定 は統計学者ウィリアム・ゴセットが 1908 年に発表した検定であるが、彼はギネスビール社の社員であったためにこれが副業にあたり、本名の使用を許されなかった。そこで Student というペンネームで論文を発表したので、この検定は Student's t-test と呼ばれる。このような経緯を知らなくても、生物学の論文をよく読んでいれば、Student's t-test という字面は馴染み深いもののはずである。

当時は英文校閲を過信していたので、これを知らないレベルの校閲者が自分の論文を見ていたことに非常にショックを受けた。たぶん、英語ネイティブには違いないのだろうが、学部生レベルである。分野マッチを謳っているならあり得ないミスである。

さらに、メールでこれを指摘し、「アンタのところはこのレベルの人が校閲してるのか?」と質問したら、「ごめんね、大文字だったよ」ぐらいの軽い返事が返ってきた。私からしたら、恥入って全額払い戻しするぐらいの間違いに思えるのだが。このような経緯から、この会社に対する信頼は全く無い。


広告

海外のサービス

私が使ったことのあるサービスを、値段の高い順に並べています。ネットでみつけた海外のサービスは、scam じゃないかというのが最大の心配ごとなので、できれば口コミを集めていきたいと思っています。コメント欄でご協力お願いします!


ProofreadingServices.com

2020 年夏に使用。会社サイト によると、24 時間以内で $9.49/250 words つまり 1 単語 4 円弱。エディテージだと、スタンダードでも翌日納品にすると 12 円/word。5.5 円/word という最安値にすると、5 営業日もかかる。つまり、値段はこっちの方がかなり安い。内容も別に悪くない。


Cambridge Proofreading

会社サイト: 2000 語で約$50、つまり $6.25/250 words = 1 単語 2.5 円ぐらい。24 時間以内でもこの値段で、48 時間にすると 10% 引きぐらい。ProofreadingsServices よりも安い。


Express Proofreading

会社サイト: Basic proofreading, Proofreading & Editing, Heavy editing の 3 つのサービスがあり、それぞれに 48 時間、24 時間、12 時間、6 時間というオプションがある。

Basic は Our basic proofreading is best suited for larger documents that simply require a second pair of eyes to have one final look at their work prior to submission or publication と説明されており、どのぐらいちゃんと見てくれるのか、少々不安が残る。8 ユーロ/1000 語と非常に安いのだが。

Proofreading & Editing の場合、24 時間で 13 ユーロ/1000 語と、これでもかなり安い。


Scribbr

会社サイト: レビューが良いので使ってみた。3 日、4500 words で $150 ほど。あまり安くはない。


広告

References

コメント欄

各ページのコメント欄を復活させました。スパム対策のため、以下の禁止ワードが含まれるコメントは表示されないように設定しています。レイアウトなどは引き続き改善していきます。「管理人への質問」「フォーラム」へのバナーも引き続きご利用下さい。

禁止ワード: http, the, м (ロシア語のフォントです)


このページにコメント

Name:


Comment:



これまでに投稿されたコメント

Date Name Comment

2022-04-04 06:19:18.758050

Rさんのコメント

ratsをmiceに変更って、笑えるくらいありえないですね... 情報提供ありがとうございます。

2022-03-29 08:38:50.563721

R

enago 論文中のratsをすべてmiceに変更された。引用文献と異なる内容に敢えて変更する意味が分からない。校正者に変更箇所のノルマでもあるのかと質問したが、ほぼスルーされた。二度と利用しない。

2022-01-12 21:34:01.242250

C

Cambridgeを試してみました。値段の割にはちゃんとした校正で、これならエディテージやエナゴに頼む必要はないかなという感想です。

2021-10-29 06:24:02.100050

P

enago。正しい額より高い請求が来た(あとから払い戻しの連絡は来たが)。納品のメールが来たが、ダウンロードすべき原稿がどこにもありやしない。今後は使わないと思う。

2021-08-07 11:13:10.482443

N

Editageでは、事前に確認して依頼した語数削減がほとんどされず、指摘しても「努力したが無理だった」でした。日本語の窓口は「担当者から連絡する」というだけで、顧客の依頼内容などは把握してません。語数削減については、広告の通り20%にできるわけではないことを念頭に置いたほうがいいようです。

2021-03-29 01:05:32.770663

K

ENAGOはやりとりしやすいですが、校正がイマイチで、リジェクト時のバックアップはあってないようなものでしたので、二度と使いたくないと思いました

2020-09-22 00:00:41.652126

ABC

Proof-Reading-Service.comという会社を試してみました。イギリスの会社で、メールで申し込めるのは手軽でよかったのですが、その宛先がgmail。メールをやりとりしたのですが、最低でも96時間後の納品でした。1000語あたり12.99ユーロとそれほど安いわけでもないです。おそらくは個人ベースのものと予想いたします。あまり推薦できるような会社ではなさそうですが、情報提供させていただきました。