文献整理ソフト EndNote の使い方
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このページの最終更新日: 2024/09/30別ページ
ブログにもいくつか EndNote に関する記事がある。
- Mac Word を2013から2016にアップデート後、EndNote 7.5 でCWYRを使う方法
- EndNoteで参考文献リストのフォントを変える方法
- EndNote X7 でハイフンが日本語フォントになる問題
- Mac: EndNoteをアップグレードしたら、古いバージョンは捨てていいのか
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概要: 購入の歴史と並行輸入品について
Mendeley, Papers など類似の機能をもつソフトはあるが、私は EndNote 派である。
ただし
1 つのライセンスで、パソコン 3 台までインストールすることができる (公式 FAQ; 2020/05/18 確認)。
このページでは、私が EndNote を使っていて経験したトラブルとその解決方法をまとめる。とくに、下手をすると新しいバージョンを購入しなければならなくなる Word または Mac のバージョンとの互換性は、EndNote ユーザーにとっては家計を直撃する大きな問題である。このバージョン問題についてもできるだけ記述するようにした。
2021 年: Big sur と EndNote 20
2021 年の 3 月ごろ、Mac (Big sur) で Office365 をアップデートしたら、文献リストを EndNote X9 でアウトプットする際に Word がクラッシュするようになってしまった。
以下のことを試したが、回復せず。
- Unformatted に戻して、全ての文章を新規 Word ファイルにコピペ (ファイルに問題が起きている場合に有効)
- Mac OS のマイナーアップグレード
- Word と EndNote X9 の再インストール
一度 Zotero もインストールしたが、やはり使い勝手が悪い。例えば文献の追加がドラッグでできず、著者名などで検索をかまして挿入する必要がある。これは面倒。
仕方がないので EndNote 20 にアップグレード。
なんと EndNote 20 では並行輸入品が見当たらない。私はアメリカの Amazon アカウントから英語のアップグレード版を購入した。$100 前後なので、国内の正規版よりもはるかに得。
EndNote 20 にアップグレードしても、しばらくはクラッシュが続いたが、次の Word アップデートなどを経て、次第に頻度が減ってきた。
2019 年: Catalina と X9 の問題
2019 年の秋に、新しい Mac OS Catalina がリリースされる予定になっている。悪名高い iTunes の廃止、iPad がサブディスプレイとして使えるようになるなど、良さそうなアップデートが並んでいるが、同時に 32 bit アプリが使えなくなる。つまり
これは 公式サポートページ でも説明されている。ゆえに、X9 の購入を考えなければならない。
新規に EndNote X9 を購入するなら、相変わらず Amazon での並行輸入品の購入がもっとも安いオプションである。ただし、
並行輸入品 Student ver. |
並行輸入品 Full ver. |
正規品 |
X8 からのアップグレードは、EndNote の 公式サポートページ から購入できる。通常価格だと約 $100、現在なら $50 程度。
当面は MacOS を更新せずに X8 を使うという手もあるが、最終的には更新することになると思うので、このセール期間中に買っておこうと思う。
2017 年: Sierra と X8 の問題
最新バージョンは X8 である。一つ前の X7 を買えばさらに安いが、Mac バージョンでは X7 はあまり使い勝手が良くなさそうだ。具体的には OS Sierra および High Sierra では Word 2016 との連携に問題があるとなっている (2)。
マイクロソフトは現時点ですでに Mac Word 2011 へのサポートを停止しているので、Word は 2016 を使わざるをえない。したがって、Mac OS をアップデートしたければ X8 を買う必要があるという最悪な状況になっている。
仕方がないので、2017 年 12 月に X8 の並行輸入品を購入。
並行輸入品 |
正規品 |
輸入品旧バージョン |
このサイトには、英語論文の書き方に関するページが多数あります。ページの上の方にもリンクがありますが、下のサイト内検索も試してみて下さい。
その他メモ
EndNote library は、設定によるが .enl という拡張子のファイルと、同じ階層にある .Data という名前のフォルダで一セットである。.Data がない状態で .enl を開こうとすると、「データが失われる可能性がある」のような警告メッセージが出る。
ライブラリをコピーしたい場合は、EndNote で開いて File - Save a Copy とする。
Journal name list も編集しているのだが、これも export, import が可能。
ただし、すでに文献があるライブラリで journal list をインポートすると、既存文献のジャーナル名が二重に登録される。まずは新しいライブラリを作って Journal list をインポートし、そこに文献を追加していくという順番で行うこと。
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References
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