インパクトファクター: 定義、是非、その他の指標など

english/review/impact_factor
2018/04/23

まだメモの段階。no-index 中。


  1. 概要: インパクトファクターとは
  2. インパクトファクターのメリット・デメリット
  3. その他の指標
    • 被引用回数
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概要: インパクトファクターとは

インパクトファクター (impact factor; IF) とは、以下の式で計算される 科学雑誌を評価するための指標 である。

ある雑誌の 2018 年のインパクトファクターは、


で表される。つまり、2016 年および 2017 年にある雑誌が 100 報の論文を掲載し、2018 年におけるそれらの論文の総引用回数が 1000 だった場合、IF = 10 となる。

以下のように解釈・説明されることがあり、どれも IF の一面を表している。

  • ある雑誌の平均的な論文が、一年間に引用される回数を示したもの。
  • 雑誌のランク。一般に被引用回数が多い論文が「インパクトのある論文」とされる。つまり、IF の高い雑誌は「インパクトの高い雑誌」である。


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インパクトファクターのメリット・デメリット

論文の価値はあくまで論文自体で評価されるべきもので、間違っても雑誌のインパクトファクターで評価すべきではない。これは大昔から言われてきた正論であったが、「そうは言っても・・・」のが正直な研究者の意見であったように思う。

ところが、最近になってようやくこの正論が現実味を帯びてきた。PLoS One の成功は、これが金稼ぎのために創刊された雑誌であろうとなかろうと、間違いなくこの方向づけに大きな役割を果たすものであった。また、STAP 細胞の顛末も Nature など一流紙への掲載がどれだけ政治的に決まるものであるかを実感する良い機会であった。

「雑誌名 = 論文の価値」というシステムは、数名の編集者・査読者が論文の価値を決めてしまうことを意味する。この査読システムは、通信手段がないために、極めて少人数しか論文の内容についての意見を共有することができなかった時代に、査読者の権威をもって論文の質をある程度保証するための仕組みであり、極端なことを言えばネットがない時代の遺物である

オープンアクセス化、事後評価の流れはもはや止まらないと考えている。現在の問題点は、PLoS One のサイトをみてもコメントがあまりついていないように、事後評価のシステムが確立していないことだろう。今後の方策に対する考えも徐々に書いていくつもりであるが、まずは既に公開されている以下の宮川剛先生の提案(5)には全面的に賛意を表したいと思う。

  1. 公的研究費による論文のオープンアクセスの義務化を!
  2. 公費による紙媒体の科学雑誌の購読の制限を!
  3. 出版後評価の積極的仕組みを!
  4. 日本発の論文をアピールする仕組みを!
  5. 報道時に論文URLの表示の義務化を!

その他の指標

被引用回数


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References

  1. 「インパクトファクター至上主義の弊害」の根は深い. Link: Last access 6/25/2017.
  2. ある生物系研究室での日常. インパクトファクターで評価することについて. Link: Last access 2018/07/05.