Ubuntu 16.04 での Latex 環境の構築 (Atom 使用)

informatics/linux/setup_1604_latex
8-22-2017 updated


  1. Word から Latex に移行する理由
    • Word の中身を知ってしまった
    • EndNote 機能を含め全て無料
    • Latex の問題点

  2. Atom のインストール
  3. Latex 環境の構築
  4. Latex コマンドのメモ

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Word から Latex に移行する理由

Ubuntu 16.04 のセットアップ を進める過程で、できるだけ Word から Latex へ移行したいと考えるようになった。Word も改良が進んでおり、このページ (1) などのように Tex から Word に変えた人もいる。やや時代に逆行しているようにも思うが、いまさら Latex に変える理由は以下の通り。

1. Word の中身を知ってしまった

ちゃんとした意味で理解したわけではないが、Word ファイルは使っていると目に見えないゴミがたまってくる (2)。

Word の中身は xml というファイルで、編集を繰り返していると目に見えないところで断片化が進む。実例は文献 2 に書かれているので、ここでは Word を html 形式で保存したときにどうなるかを見てみたい。Word 上で見える文章からではなく、全体を html として保存するオプションを選択し、html ファイルの中身を見たのが以下のボックスである。

<span>style='font-family:Arial;mso-ascii-theme-font:major-latin;mso-fareast-font-family:"\FF2D\FF33 \30B4\30B7\30C3\30AF";mso-fareast-theme-font:major-fareast;mso-hansi-theme-font:major-latin;mso-bidi-font-family:"Times New Roman";mso-bidi-theme-font:minor-bidi'>.</span>


なんと、ピリオド一つにこれだけの書式指定のタグがついている。さすがに、こんなに多くのタグはいらないだろうと思う。Word 本体の xml ファイルも大変なことになっていると想像される。

Latex のように、ちょっと深いところまで見ながら編集できる方が気分がいい。html エディタ を決めたときの経験にも影響されている。

2. EndNote を含め無料で使える

Latex は基本的に無料。うまくやれば EndNote のようなことができるらしいが、やり方は今後調べてみる。

Libre Office のような無料のオフィスもたくさんあり、情報収集が足りないとパソコンを変えるたびに高いソフトを買わなければならなくなってしまう。ちょっと勉強するだけで、コンピューターの世界はかなり広がって効率的になるように思う。


3. Latex の問題点

Latex を半年ほど使ってみて感じた問題点を挙げておく。

  1. 他の人と文章を共有する場合。原著論文 を書く場合に Latex を勧める人が多いようである。基本的に自分だけで書くなら何でもいいが、共著者と頻繁なやりとりが必要になる場合、みんなが使っている Word でないと不便。
  2. 自分だけが使う文書を作る場合。文書の見た目を調整するだけなら、html の方が慣れているので Latex の敷居が高く感じる。Word を嫌いな最大の理由が上の 1 番なので、同じくテキスト形式の html で事が足りてしまう。
  3. 十分な知識がないことによる問題。使っているパッケージが頻繁にアップデートされる。アップデート後にうまく動かなくなるリスクがある (9,10)。勉強するのは嫌いではないが、それだったら Excel マクロとかを勉強した方が有効な時間の使い方なのではないか。

html と Latex の違いが このページ で指摘されている。html は見た目だけの記述だが、Latex ではマクロを使って意味論的 semantic に記述できるという違いがあるらしい。


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Atom のインストール

Latex で文章を作れるようにするためには、2 つのことをする必要があるようだ。

  1. エディタのインストール
  2. Latex 環境の構築

エディタにはいろいろあるが、まずは Atom というのを使ってみることにした。Linux, Mac, Windows で使えること、使いやすさ、見た目、ソフトの名前、拡張性などから選んだ (3)。Ubuntu のソフトウェアセンターに Atom があるが、ここからは何故かインストールできなかったので、この公式ページ からインストール。

Mac で Latex を使えるようにしたときと同様に latex, language-latex, pdf-view の 3 つのパッケージを Atom にインストールした。

Latex package は、Mac の場合と同様に文献 4 にしたがって設定。つまり

  • パッケージの Setting を開き、Engine を Uplatex に。
  • 新しいバージョンの Atom なので、Builder の欄は削除されている。
  • Move Result to Source Directory, Build on Save にチェックを入れる
  • Open Result after Successful Build, Open Result in Background のチェックは外す

Latex 環境の構築

さらに、Latex 環境というものを構築する。Latex は、Atom で入力した文章を コンパイル することで、普段読んでいるような形式の pdf ファイルを作り出す。このコンパイルするためのソフトのインストール作業と理解している。

なお、Word ではこのコンパイル作業 (というよりもコンパイル前のファイル) が不可視であり、ここが Word のブラックボックスである。このようなソフトは WYSIWYG (What you see is what you get) タイプと呼ばれ (5)、html エディター のページでも少し解説している。


Latex 環境の構築は文献 6 に従う。すなわち以下のコマンドを順に実行する。

  • sudo apt-get update
  • sudo apt-get upgrade
  • sudo apt-add-repository ppa:texlive-backports/ppa
  • sudo apt-get install texlive-lang-cjk

これで準備完了と思われたのだが、適当なファイル test.tex を作って保存してみると executable latexmk が見つからないというエラーが出る。latexmk というプログラムが tex ファイルをコンパイルしているっぽい。Mac でうまくいったときには、test.pdf をはじめ複数のファイルが同じディレクトリに現れたが、それも出てこない。latexmk というプログラムがない (または正しい場所にない) ものと考えて、linux latexmk でググり、文献 7 にたどり着く。

latexmk とは、何か便利なことをしてくれる Perl script らしい。見様見真似で sudo apt-get install latexmk とやってみるとインストールされ、無事に Atom で .tex ファイルがコンパイルされるようになった


Latex コマンドのメモ

コマンドの一覧のページ でなく、とりあえずここにメモしておく。いずれ独立したページを作る。

  • ¥ (円マーク) はバックスラッシュ \ でよい。たとえば改行なら \\ を使う。
  • pdf のページサイズは \documentclass[b5paper]{jarticle} のようなコマンドで指定するようだ。

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References

  1. 僕が TeX を使うのを辞めた3つの理由. Link. Last access 5/12/2017.
  2. Word さんは今日もおつかれです. Link. Last access 5/12/2017.
  3. 今注目のテキストエディタ「Atom」の使い方と便利機能まとめ. Link. Last access 5/13/2017.
  4. TeXをAtomで書くための環境構築をMacでやってみる. Link. Last access 5/13/2017.
  5. TeX/LaTeX の心構え:入門者から上級者まで. Link. Last access 5/13/2017.
  6. Ubuntu 16.04LTS にLaTeX をインストール. Link. Last access 5/13/2017.
  7. Using Latexmk. Link. Last access 5/13/2017.
  8. Latex 入門 用紙サイズの指定. Link. Last access 5/13/2017.
  9. Tex のアップデートでトラブル. Link. Last access 8/22/2017.
  10. El CapitanでTeXが動かない問題. Link. Last access 8/22/2017.