Linux Ubuntu のセットアップ: Version 16.04

informatics/linux/setup_1604
6-21-2017 updated


方法の紹介というよりは、自分がやったことのメモのようなページなので、テキストばかりです。使ったサイトには全てリンクが張ってあるので、そちらも参照して下さい。

  1. 概要
  2. USB から Ubuntu 16.04 をインストール
  3. ターミナルの記録をとる: script コマンド
  4. キーボードの設定
    • 日本語のインストール
    • カスタマイズ
  5. クラウドの設定
    • Dropbox のインストール
    • OneDrive のインストール
  6. カラム表示の設定
  7. Brackets のインストール
  8. メールの設定: Thunderbird のインストール

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概要

2017 年春、Mac が調子が悪くなってきたので、手持ちの他のコンピューターに Ubuntu を入れてメインのコンピューターとして使うことを考える。思いつくメリットは

  • かっこいいこと
  • ソフトが基本的に無料
  • パソコンに詳しくなれる
  • Mac や Windows よりも軽いらしい

といったところ。Mac のデータが増えすぎて HDD を圧迫していることが原因かもしれず、とりあえずは Ubuntu をセットアップして古いデータを移すことに。これで Mac が復活することを期待しつつ Ubuntu をカスタマイズして、心地よく使えるようになればこちらをメインマシンとして使う。

メインマシンとして使えるかどうかの条件は、以下のソフトおよび機能が快適に使えるかどうかである。

  1. クラウド: Dropbox, OneDrive, Google Drive のうち最低一つ
  2. カラム表示
  3. Brackets
  4. メールクライアント
  5. Word, Excel, Powerpoint 系。マイクロソフト製品との互換性。
  6. EndNote, Filemaker
  7. iTunes

ブラウザにはあまりこだわりはない。ブックマークの移行は簡単だった (Safari のページ に方法を記録)。


6-18-2017 追記

しばらく使ってみたが、やはり Mac の方が使い勝手が良かった。Linux がカバーしきれなかった便利機能として

  • カラム表示と簡単なファイルプレビュー
  • Microsoft office との互換性

が決定的だった。仕事で使うのは Mac、画像ファイルの保存、自分向けの活動記録などは汎用性の高い テキストファイル ベースで作って Linux という棲み分けになりつつある。クラウドは Dropbox plus を契約し 1 本に絞った。

環境設定からバックアップができる。Time Machine のようなシステム全体のバックアップでなく、指定したフォルダのバックアップ。外付け HD にバックアップして中身を見ると、difftar.gpg というよくわからない 拡張子 のファイルが並んでいて心配になったが、環境設定からリストアを選べば OK のようだ。


USB から Ubuntu 16.04 をインストール

Ubuntu をインストールするのは、以前に Windows とのデュアルブートにした マシンである。まともなデータは入っていないので、今回はこれをクリーンインストールし、Ubuntu のみにする。

まず、デュアルブートのパソコンを Windows から立ち上げる (Windows 10)。まず文献 1 のページに行ったが情報が古かったので Ubuntu の公式サイト を参考にブート用の USB を作成。4 GB のものを使用。容量は小さくて OK。

Rufus というソフトが必要になるので、これも Rufus 公式ページ からダウンロードする。

F12 を押しながら再起動すると、ブートするディスクを選べる。USB を選ぶと linux っぽい画面になって立ち上がる。「とりあえず Ubuntu を使ってみる」「Ubuntu をインストールする」から後者を選択。

はじめはパーティション分けをしたくて、このページ を参考に設定するが、このあたりの知識がないのでうまくいかなかった。具体的には、インストール後にシステムが起動ディスクのあるパーティションを見つけられないようで、どう指定すればいいのかわからなかった。

結局パーティションは切らずにインストール。この場合、上記の問題は生じずに無事に Ubuntu から起動できた。


ターミナルの記録をとる: script コマンド

インストールにはターミナルを使うことも多い。記録を残しておくのに script コマンドが便利。

ターミナルで script filename.log とすると、その時点から exit コマンドまでの履歴が filename.log というファイルに書き出される。exit を打った時点で保存され、history コマンドでは自分のコマンドだけが保存されるのに対し、script ではメッセージが全て保存される。


キーボードの設定

日本語のインストール

このページ を参考に Japanese (Mozc) を入れる。英語と併用して、Alt + Space で切り替えられるように設定。Mac っぽいキーボードの使い方。

カスタマイズ

Mac と Windows/Linux のキーボードで一番気になる違いは、Control key と Command key である。コピー、ペーストなど多くの基本的機能でこれらのキーを使うが、以下のような違いがある。

Control

キーボードの一番左下にあることが多い。Windows, Linux では多用される。

Command

スペースキーの横にある。Mac で Control のように使われる。Windows/Linux のキーボードでは、この位置には Alt がある。


Linux と Mac の使用感を同じにするために、以下のように設定する。

Linux (Windows)

Mac

Copy, paste, undo などの基本コマンド

一番左下のキー + 各種キー

Control + C, V, Z, S など

デフォルト、変更なし。

Control と Command の機能を入れ替える。

下記の 1 を実行。

日本語と英語の切り替え

スペースとその隣のキー

Alt + Space

下記の 3 を実行。

Command + Space

下記の 1 のあとに 2 を実行。

アプリケーションの切り替え

一番左下のキー + Tab

Control + Tab

デフォルトでは Alt + Tab だが下記 4 により変更。

Control + Tab

1 によって左下のキー + タブに変わっている。


  1. Mac の Control と Command を入れ替える。これは OS 11.1 El Capitan では System preferences - Keyboard - Modifier Keys から簡単にできる。
  2. ただし Mac の日本語入力と英語入力の切り替えは、これまで通り Command + Space でできるようにする。これは 1 の設定を行った上で Keyboard - Shortcuts から Input Sources を選び、Input Source の切り替えを Control + Space に設定する。Control キーは Command キーと入れ替わっているので、実際には Command + Space で切り替えができるようになる。
  3. Linux では、Alt + Space で入力ソースの切り替えができるように設定する。Settings - Keyboard -Shortcuts - Typing - Switch to next source。
  4. 文献 5 を参考に設定。ターミナルで以下のコマンドを使い、設定を深いところで変更する CCSM をインストールして起動する必要がある。起動後は Ubuntu Unity Plugin - Switcher - Key to start the Switcher for all viewpoints を Control + Tab に変更。
    • sudo apt-get install -y compizconfig-settings-manager
    • $ sudo apt-get install -y compiz-plugins
    • ccsm

クラウドの設定: Dropbox, OneDrive のインストール

Dropbox

Ubuntu software のリストに含まれている。ユーザー名とパスワードで、とくに問題なくインストール完了。

Mac では Google Drive, OneDrive と併用している。とりあえずは、よくアクセスするファイルを Dropbox に、それほどでもないファイルを他のクラウドに入れておく。どうも OneDrive はアプリがあり、Google Drive はブラウザ上でアクセスするしかないようだ。しかし最近ではブラウザで動作する Google Document のようなソフトも充実しており、それほど問題は感じなくなった。2 年前よりも格段に進歩している。


OneDrive

OneDrive は Microsoft が提供するクラウド。2017 年 5 月 11 日にインストールした。検索するといいろいろなページがヒットするが、現在有効なのは文献の 6 と 7 にリストしたページ。

まず、文献 6 に従い GitHub に登録。これは、ユーザー名やメールアドレスを登録するだけなので問題なく進む。とくに自分のレポジトリを作ったりする必要はない。

次に文献 7 に従い onedrive-d というのをインストール。使うことができたレポジトリは git clone https://github.com/xybu92/onedrive-d.git である。他のサイトで、xybu92 が単に xybu であるところもあるが、この場合は not found というエラーが出てしまう。

./install.sh でインストールが完了、onedrive-pref で設定に進む。

OneDrive に認証される段階で このページ も参考にしたが、文献 7 に全ての情報が載っている。

インストール後、onedrive-d を「自動的に起動するアプリケーション」に加える。検索ウィンドウで gnome-session または Startup Applications という名前で検索すればみつかるはず。コマンドは onedrive-d start である。OneDrive は同期するフォルダ名、onedrive-d がプログラム名。

ターミナルで onedrive-d status とすると、ソフトのステータスを見ることができる。

もしあなたが学生または大学教員の場合、Office 365 と 1 TB OneDrive が無料 になる可能性があるので、ぜひ試してみるとよい。まずは Microsoft education plan のページ にアクセスする。このまま登録すればいいのだが、Office 365 のアカウントと Microsoft アカウントが別物 らしく、統合もできないようだ。

Office と 1TB は魅力的だが、とくに現在困っているわけでもないので、とりあえず放置しておく。

5-13-2017 追記

Linux を同期したせいで、OneDrive でバグがでるようになった。どうも Linux が同じ Excel ファイルを繰り返しダウンロード (というか複製) して、容量がいっぱいになっているようだ。とりあえずいくつかのコンピューターで OneDrive を起動しないようにしているが、どう解決したものか。

5-16-2017 追記

OneDrive には見切りをつけて、Dropbox plus を契約した。


カラム表示の設定

Mac 以外のコンピューターを使いたくない大きな理由の一つが カラム表示 である。一度慣れてしまうと、2 つの階層を同時に見られないのがとてつもないストレスになる。とくに、扱うファイルの数が多い場合にはストレスが大きく、なぜこの方式が普及しないのか不思議に思う。

Linux では、Marlin file manager というアプリがカラム表示に対応しているが、これは 14.04 までで、16.04 にインストールしようとすると失敗する。インストールに失敗したときに、ゴミファイルがコンピューター内に残るのかどうかよくわからない。

Pantheon files というアプリでもカラム表示が可能である。これは Ubuntu のデフォルトの Files というアプリに非常によく似ている。アイコンの大きさなど、デフォルトの Files で設定して再起動すると反映されるので、Files の設定を使っているものと思われる。

ファイル名を変えるときに、Mac だとシングルクリックやリターンキーで変更モードにすることが可能なのだが、右クリックから Rename を選ばなければいけないのが面倒である。

4-30-2017 追記

デフォルトの Files に少し慣れてきた。ウィンドウの上にファイルパスが表示されているので、だいぶ使いやすくなっていることに気づいた。


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Brarckets の設定

いくつか html エディタ を使ってきたが、このページ に書いたように Brackets が必須アイテム になっている。

Brackets および Google Chrome は Linux にも対応しており、どちらも公式サイトからインストールすることができる。

さらに FTP ソフトの Filezilla も Linux 対応済みであり、ウェブサイト作成に関してはほとんど問題は生じない。Filezilla の設定は xml 形式でエクスポートすることができる。これをインポートすることで、ほとんど手間をかけずに Mac から Linux へ設定をコピーできた。変えたのはファイルパスだけ。


メールの設定: Thunderbird

Thunderbird のページ でまとめたように、メールクライアントに求める条件は

  • アドレスブックに登録している写真を表示しないこと → Mac Mail は望ましくない。しかし Mac ではアドレスブックに写真を保存しないようにして対応。
  • 受信メールで、名前だけでなく送信者のアドレスも表示すること → Microsoft Outlook 脱落
  • メールの振り分けができること。
  • 複数のアカウントの受信箱の中身を一気に見られる。Micrisoft Outlook 脱落。
  • 検索機能が充実していること。

設定がたいへんだったが、サンダーバードのページに詳細を記載した。昔よりもメールのセキュリティ認証が難しくなっている。


Microsoft 製品との互換性

これは Linux ユーザーにとって常に大きな問題である (2)。

現在はプレインストールされている Libre Office を使っているが、やはり互換性は完璧ではない。Windows, Mac にも Libre Office があるようなので、むしろ個人的なファイルはこっちを主体にしてしまうという方法もある。

問題は、他の人とファイルをやりとりする場合。ウェブベースの Microsoft Office があるようなので、これを併用することを考えている。Microsoft Online というようで、どの程度機能が制限されているが、EndNote と連携できるかどうか。

機能をフルで使える Office 365 は、月に 1000 円程度の出費になる。ただし 1 TB の OneDrive がついてくる。Dropbox Plus という有料版が同じぐらいの値段で、1 TB のストレージであることを考えると、こっちのほうが得なのかもしれない。


iTunes

不可能ではないが、実用レベルに達していないという状況のようだ (4)。2017 年 5 月現在で純正の Linux 用 iTune はリリースされておらず、仮想 Windows を使うか、Play on Linux などの iTunes 的なアプリを使うことになりそう。


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References

  1. Ubuntuをインストール【USBインストーラーを作成する】 Link.
  2. 無料 Office ソフトはどれがおすすめ? Linux の無料オフィス. Link.
  3. Ubuntu から OneDrive を使う. Link.
  4. Ubuntu へ iTunes のインストール. Link.
  5. Ubuntu 15.10 で「Alt + Tab」の挙動を変更する方法. Link.
  6. 今さら聞けない!GitHubの使い方【超初心者向け】 Link. Last access 5/11/2017.
  7. MicrosoftのOneDriveとUbuntuを同期する方法 Link. Last access 5/11/2017.