英語論文、時制の問題:
Introduction での完了形の使い方など

english/paper/tense
2018/01/13 更新

  1. Introduction の時制
    • 現在形か、過去形か
    • 完了形の使い方

広告

Introduction での時制

科学論文 の Introduction は、過去の論文を引用しつつ、これまでにわかっていることを述べる部分である (参考: Introduction の書き方)。時制には以下のような基本ルールがある。


現在形か、過去形か


  1. 「過去の出来事」は過去形
  2. 「一般的に受け入れられている事実」は現在形

以上のように書くと非常に当然に思えるが、このルールを 「Smith et al. (2000) が〜した」 というパターンの文章について説明したページ (1) を参考に、具体的に見てみたい。


Smith (2000) showed that lower vitamin C intake leads to Alzheimer's disease.


という文章があるとき、Smith が示したのは過去のことであるため、これは showed と過去形になるのが普通である。現在形で書くとかなり不自然である。

一方、leads の方はもう少し複雑である。ここは、led と 過去形にすると、その時点までの結果 というニュアンスになり、現在形にするとその結果が今も適用できる という意味合いになる。つまり、現在形の方が強いことになる。

「その時点までの結果」に過ぎないなら引用する理由もないので、事実上、このような場合に現在形が多く使われる。つまり、一般に言われている 「時制の一致」は適用されない ということになる。

さらに Smith (2000) showed を省略すると、これは単なる Smith の報告ではなく、一般に受け入れられている事実というニュアンスになる。事実に対する信頼度を上げた表現と言えるだろう。


広告

完了形を使う場合

Introduction で言及した出来事が、現在にも影響を及ぼしているニュアンスになる。


コメント欄

フォーラムを作ったので、各ページにあるコメント欄のうち、コメントがついていないものは順次消していきます。今後はフォーラムをご利用下さい。管理人に直接質問したい場合は、下のバナーからブログへ移動してコメントをお願いします。


References

  1. Uni-edit 英作文のヒント 007 - Introduction (緒言) の過去形と現在形. Link.