英文法 単数形と複数形の問題:
文法、紛らわしい単語など
- 単数形、複数形の「動詞」に関連した問題
- 複合主語: and や or で繋がった主語は単数か複数か
- 「3 mL of」など、単位を含む場合の動詞
- 単数形、複数形の「名詞」に関連した問題
- 可算・不可算と関係するケース
- 原則として複数形の単語
- 単複同形の単語
- 複数と単数を対応させる英文
- 2-year-old などの表現、year なのか years なのか
- 各種フレーズ
- in detail か in details か
広告
単数形、複数形の「動詞」に関連した問題
複合主語: and で繋がった主語は単数か複数か
And, or などで繋がれた名詞が主語になっているものを、複合主語という。複合主語は、以下のように単数として扱う場合と、複数として扱う場合がある (2)。
パターン 1
複数の名詞が and で繋がっており、かつ
- Mike and Peter
are good friends (2). - To know and to teach
are different (2).
パターン 2
複数の名詞が and で繋がっており、
- Early to bed and early to rise
makes a man healthy (2). - Bread and butter
is my favorite breakfast (2).
パターン 3
複数の名詞が and 以外で繋がっている場合は、
例文 2 と 3 の違いは、少々 tricky である。例文 2 では、上の規則に従い I に合わせた am が動詞になっている。しかし、3 では All students が本当の主語であり、but Tom はそれにくっついたものに過ぎないという考え方 (3) から、動詞は know になる。例文 2 では but I がないと意味が通じないのに対し、3 では but Tom は飾りである。同じ but の後ろでも意味によって全く違ってくるので、形に惑わされないよう注意しよう。
- Tom or you
are wrong (2). - Not you but I
am wrong (2). - All students but Tom
know it (3).
「3 mL of」など、単位を含む場合の動詞
たとえば "Three mL of water was/were added to the solution." という文章で、主語は was か were か?
3 mL なので複数形の were という意見もあるが、これは
単数形、複数形の「名詞」に関連した問題
とりあえず、以下のようなパターンに分けてまとめている。
可算・不可算名詞の問題
まずは 名詞の種類 と関係する場合。つまり 可算名詞と不可算名詞 の問題。equipment, furniture, soap などの単語が、日本語での印象と違って不可算名詞であるため、複数形では使わない。
原則として複数形になる名詞
次に、メガネ glasses、ハサミ scissors、靴 shoes など原則として複数形になる単語。通常 2 つでペアになってことから。これも日本語の感覚からすると何か変である。メガネは 1 つのモノだと思うのだが。このあたりの愚痴を、関連ページ の
単複同形の単語
単数と複数が同じ形である、単複同形の単語というものがある。表にまとめる。
Species |
「種」を示す生物学用語。単数形でも複数形でもspecies である (5)。 |
Fish |
一般に複数形も fish である (9) ので、個体がたくさんいるときにも fish とする。ただし、 |
複数と単数を対応させる英文
are one of... のように、複数を one で受けることができる。"are one of the major" は、Google Scholar で 5 万件以上のヒットがある (2019 年 3 月)。
1 の例文の場合、そのあとの that 節は sources にかかっているので複数になる。
- Sewage treatment works are one of the major sources that cause atmospheric odour pollution (paper).
2-year-old などの year に s がつくかどうかという問題
ハイフンの使い方 も参照して下さい。
2 ヶ月齢の赤ん坊は 2-month-old baby または baby aged two months と書くことができる。最初の例では、
ハイフンを使わない場合は、2 month old baby となり、これでも間違いではなさそうである。
各種フレーズ
ここでは、実例を思いつくままに加えていく。
in detail か in details か
in detail が正しい。in details はあまり使わないと 書いてある。
Google Scholar で検索すると in details も数多くヒットするが、changes in details of ** のように in はその前の単語とセットになる場合がほとんどのようである。
広告
References
友清 理士 (2004). 理化学英語の冠詞の用法.
冠詞 a や the の用法は、英語を書く際に常に頭を悩ませる問題の一つだろう。この本は名詞、とくに可算名詞と不加算名詞について詳しく解説し、名詞を理解することで正しく冠詞を使えるようになることを目指している。 可算名詞・不可算名詞が互いに転換すること、どのような場合に転換するか、どのようなときに無冠詞の使用が許されるかなど、細かい部分が突っ込んで書かれている。科学英語を高いレベルで勉強したい人向け。 このほか、様々な専門用語について可算名詞・不可算名詞の別と用法が載っている。DNA や RNA は単数なのか複数なのか, a covalent bond と a metalic bond の観点の違いなど、普通の辞書には載っていない用語についても解説がある。 |
|
- 複合主語と動詞の一致. Web.
- 英語で悩むあなたのために. 247. 述語動詞は何に合わせるか. Web.
- Is "species" singular or plural? How do you say the alternate version of the word? Link: Last access 2018/12/15.
- ページ分割のため削除
- ページ分割のため削除
- https://forum.mtstars.com/word-5-ml-of-saline-were-was-282435.html Link: Last access 2020/05/13.
- Fish or Fishes?Link: Last access 2021/02/11.
コメント欄
サーバー移転のため、コメント欄は一時閉鎖中です。サイドバーから「管理人への質問」へどうぞ。