Linux が起動しないエラー:
intramfs という表示が出るとき

UB3/informatics/linux/error_intramfs

このページの最終更新日: 2023/02/14

  1. 概要: エラーの状況
  2. 復旧の手順
    • 最初に試したこと
    • fsck でディスクを修復して解決
  3. 関連エラー: dev/mapper/ubuntu--vg-root が存在しないとき

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概要: エラーの状況

Ubuntu が起動しなくなるエラーに遭遇、2018 年 1 月に解決したときのメモ。

エラーの状況は、Linux は途中まで立ち上がろうとして、この画面は出る。

Ubuntu 起動画面

しかしこの後は画面が暗転し、以下のようなエラーになる。

Busybox: v.1.22.1 (Ubuntu 1:1.....) built-in shell (ash)
Enter 'help' for a list of built-in commands.

(initramfs)


電源を強制的に落としたりすることで、立ち上げに必要なファイルが破損してしまうというエラーらしい (1)。アップグレードに伴って起こることもあるようだ (2)。

復旧の手順

最初に試したこと

結局役に立たなかったが、最初に試したことを書いておく。

(initramfs) のあとにはコマンドを打つことができる。

$ reboot

で再起動をかけつつ、Shift を連打して立ち上げるという記事があったので、それを実行する。すると次のような画面になる。

Linux boot 選択画面

これは boot するプログラムを選ぶ画面で、ここで Ubuntu を選ぶと、上の initramfs の画面に戻る。つまり、Ubuntu の起動ファイルに問題がある。

Memory check などもやってみたが、状況は改善しなかった。

画面下の方に、「C をタイプするとコマンドラインから立ち上げられる」というヘルプが出ていたので、これをトライ。

Linux grub

このように、grub という立場?でコマンドを実行する画面になる。ls や cd など、普通の Linux コマンドが使えるが、ここからも解決の糸口は見出せなかった。


fsck でディスクを修復して解決

以下の手順で解決した。

まず (initramfs) の画面で

exit

とする。これによりエラーチェックが始まる。

initramfs

これで /dev/mapper/ubuntu--vg-root にエラーが検出される。ここではこのエラーを修正できなかったようで、Run fsck MANUALLY というメッセージが出る。

fsck はエラーを修正するコマンドで、BusyBox と出たときの対処法としていくつかのウェブサイトで言及されている。

fsck を実行する際には、対象にするディスクを指定する必要がある。今回は、上でみつかったエラーの通り

fsck /dev/mapper/ubuntu--vg-root

を実行。ネットでは fsck sda1 として sda1 というディスクパーティションを修正する例をよく見る。

connect to ...? とか Fix ...? という質問が来るので、全て Yes で答えると、最終的に file system has modified というメッセージが出る。

これで reboot をかけると、問題が解決した。

Mac からリモートで Linux を操る で、セキュリティのためにディスクの暗号化、公開鍵・秘密鍵などを設定していて出くわしたエラー。

Gave up waiting for root device. Common problems:
— Boot args (cat /proc/cmdline)
— Check rootdelay= (did the system wait long enough?)
— Check root= (did the system wait for the right device?)
— Missing modules (cat /proc/modules; ls /dev)
ALERT! /dev/mapper/gnome-root does not exist.
Dropping to a shell!

BusyBox v.1.20.2 (Ubuntu 1:1.20.2-1ubuntu1) built-in shell (ash)
Enter 'help' for list of built-in commands.
(initramfs)


残念ながら回復できず、USB から Linux を再インストール。

  • USB を指して reboot。BIOS は適切に設定されていたようで、USB から立ち上がった。Try Ubuntu と Install Ubuntu があるので、install を選ぶ。
  • せっかくなのでパーティションを切り、暗号化はせずにインストールしてみる。つまり Enscrypt にはチェックを入れず、Use LVM... というところをチェック。
  • ディスクの暗号化はせず、オートログインをオンにして、長めのパスワードを設定することでセキュリティを確保することにした。今後、勉強してアップグレードしていく。

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References

  1. Ubuntu が BusyBox と出て起動しない. Link: Last access 2018/01/16.
  2. Ubuntu 日本語フォーラム. Link: Last access 2018/01/16.

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