R p.adjust 関数: オプションと実例

UB3/informatics/r/pull

このページの最終更新日: 2023/02/14

  1. 概要: pull 関数とは
  2. 列の抽出と pull() 関数
  3. 行の抽出と pull() 関数

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概要: pull() 関数とは

R の pull() は、データフレームから、列をベクターとして抽出する関数である。pull() 関数の性質上、このページの内容は、データフレームから行・列を抽出する というページの内容と重複が多い。

mtcars という 組み込みデータセット を例に使ってみよう。これは、Mazda RX4 などの車の性能を収めたもので、行が車の種類、列が性能になっている。

R mtcars データセット

列の抽出と pull() 関数

データラベルによる抽出

mtcars$mpg とすると、mpg という列を取り出すことができる。これは mile per gallon で、ガソリン 1 ガロンあたり何マイル走れるかという指標である。この数字が大きいほど、車の燃費がよいことになる。

mpg <- mtcars$mpg
mpg
[1] 21.0 21.0 22.8 21.4 18.7 18.1... 後略

取り出された列はベクターになる。is.vector() 関数で確認することができる。これなら、pull() 関数を使う必要はない。


列番号による抽出

列の番号を使って取り出す場合、取り出したデータもデータフレームになる

mpg2 <- mtcars[1]

R mtcars データセット

pull() 関数を使うパターンはいくつかある。最も基本となるのは、pull(.data, label) の形である。

mpg <- pull(mtcars, mpg)
mpg
[1] 21.0 21.0 22.8 21.4 18.7 18.1... 後略

列番号を使って取り出してから、%>% で pull に繋ぐパターン。

mpg2 <- mtcars[1] %>% pull()
mpg2
[1] 21.0 21.0 22.8 21.4 18.7 18.1... 後略

select() 関数 で取り出してもデータフレームになるので、同じように %>% で pull に繋ぐ。

mpg3 <- select(mtcars, mpg) %>% pull()
mpg3
[1] 21.0 21.0 22.8 21.4 18.7 18.1... 後略

なお、pull() 関数を使わずに、列番号の前にコンマを入れるか、カギカッコを二重してもベクターとして取り出せる。

mpg4 <- mtcars[,1]
mpg5 <- mtcars[[1]]

References


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