英文法 自動詞と他動詞:
違い、よくある間違いなど

UB3/english/grammar/verb_transtive_intransitive

このページの最終更新日: 2023/02/14

  1. 概要: 自動詞、他動詞とは
    • 自動詞・他動詞と受動態
  2. 実例と詳細な解説
    • 自動詞にも他動詞にもなる動詞
    • 間違いやすい自動詞
    • 間違いやすい他動詞

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概要: 自動詞、他動詞とは

自動詞と他動詞は、目的語を必要とするかどうかによって分類される。つまり、

  • 目的語を必要としない動詞が自動詞 intransitive verb
  • 目的語を必要とする動詞が他動詞 transitive verb

である。

transitive は transition の形容詞であり、「推移的な、過渡期の」という意味をもつ。他動詞は目的語に推移する必要がある動詞と解釈できる。

ただし、多くの動詞は、自動詞としての用法と他動詞としての用法の両方をもつ。自動詞・他動詞というのは、動詞の別というよりも、用法の違いと考えた方がいいかもしれない。



まず、自動詞 である go を例にしてみる。

  1. I will go.
  2. I will go school.
  3. I will go to school.

文法的には 1 と 3 が正解、2 が間違いである。自動詞 go はそれのみで文章を更生することができるので、1 は文法的に正しい。

自動詞が名詞とともに使われるときは前置詞が必要 というのも重要である。この場合は to が前置詞で、go school は間違い、go to school が正しい用法になる。


次に、「説明する」という意味の 他動詞 explain を例にしてみる。

  1. I will explain.
  2. I will explain this.
  3. I will explain about this.

上の文章は「これについて説明します」というような意味になる。文法的には 1 と 3 は間違い、2 のみが正解である。

すなわち、他動詞の explain は目的語が必要であるため、1 だと宙ぶらりんな感じになる。何について説明するのかが述べられていない。目的語をとるときには、about とか余計なものはいらず、this を explain の直後に置く。


自動詞・他動詞と受動態

受動態になるのは、他動詞のみである。これは、自動詞・他動詞の意味と受動態の関係を考えてみるとわかりやすい。

上で述べたように、他動詞とは目的語をとる動詞である。受動態とは、目的語と主語をひっくり返したものである。したがって、目的語のない自動詞は受動態にならない。

いくつか例を挙げてみよう。

  • I eat the bread.
  • The bread is eaten by me.

下で述べるように、eat は自動詞と他動詞の両方の使い方がある動詞であるが、ここでは the bread という目的語をとっているので他動詞である。受動態では、この目的語が主語になって is eaten となる。


実例と詳細な解説

この Merriam-Webster dictionary (例として eat のページにリンクしてある) では、動詞のページに自動詞としての用法と他動詞としての用法が別々にまとめられている。


自動詞にも他動詞にもなる動詞

自動詞・他動詞を勉強する上でややこしいのがこれである。

eat

eat には自動詞と他動詞の両方の使い方がある。

Let's eat! という場合は自動詞なので、eat 単体でよく、何を食べるか指定する必要はない。

I eat a hotdog というときは他動詞であり、eat のあとに直接目的語が来る。

vote

他動詞の場合は、I voted Trump. のようになる。政党名を使うこともできる。

I voted for Trump. とすると、vote は自動詞であり、単に「投票した」ということになる。for Trump の for はそのままの意味で、「Trump のために」。つまり、単にトランプに投票したのではなく、投票という行為全体がトランプのための行為であるというニュアンスになる (2)。

locate

他動詞の場合は「~の場所を決める、見つける、位置付ける」の意味で、これを論文などで客観的に記述するときには is located となる。

自動詞は「定住する、落ち着く」の意味になり、一般には場所を示す言葉とともに使われる。Many campanies have located here など。


間違いやすい自動詞


間違いやすい他動詞

間違いやすいものを中心に述べる。

marry

「~と結婚する」という日本語のイメージだと、marry with などと言ってしまいがちであるが、marry は他動詞。したがって I marry Kana などのように相手を marry のあとに直接置く。

Will you marry me? というのが典型的な プロポーズの言葉 なので、これで覚えると良いかもしれない。

explain

I will explain about this Figure. というのが、学会発表などで見る典型的な間違い。

Explain も他動詞なので、about などという余計な単語は不要で、I will explain this Figure でよい。


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References

  1. 「Explain about」はやめてーっ! Link: Last access 2019/04/03.
  2. 英語の学び 共有版 Link: Last access 2019/04/06.

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