英文法 略号について: 基本ルールと種類

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このページの最終更新日: 2024/09/30

  1. 概要: 略号の種類
  2. 略号の基本ルール
    • ピリオドの有無
    • スペルアウト

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概要: 略号の種類

Mr. Tanaka の Mr. は略号で、本来のスペルは mister である。

「ナンバーワン」は number 1 であり、これは No. 1 と書かれる。number に o が含まないのに No. となるのが不思議であるが、No. は実はラテン語の numerõ という語の省略形らしい (1)。

このページでは、以上のような英語の「略号」についてまとめる。

英語では、略し方によって以下のような区別がある (1)。いずれも、存在する単語を短く書くという点では共通している。


Abbreviation

Mr. など、単語を短く表記したもの。Mister では最初の M と最後の r をとっているように、実は どの文字をとってきても良い

  • DNA = DeoxyriboNucleic Acid
  • Prof = Professor

Acronym

複数の単語の 最初の文字 を繋げたもの。通常は、単語のような規則で発音される。つまり NASA は「ナサ」、NATO は「ナトー」と発音し、「エヌエーエスエー」のようには読まない。

  • VIP = Very Important Person(s)

Initialism

Acronym の一種であるが、読む際にはアルファベットをそのまま発音するものをこのように呼ぶ場合がある。

  • ATM = Automated Teller Machine

略号の基本ルール

上の 3 種類のどのタイプであるかに関わらず、略号を文書で使う際にはルールがある。ただし、以下のルールはどれも よく知られている略号なら従わなくてもよい のでややこしい。

では、何が「よく知られている」かという問題になるのだが、これは 想定される読者によって異なる。したがって、ベストの戦略は

  • 文書を書くにあたって決まりがあれば、それに従う。英語論文 の場合は投稿規定である。
  • とくに決まりがない場合は、その分野の慣習に従う。つまり、似たような文章がどのようなルールを使っているかをチェックする。

ピリオドの有無

略号は、基本的にピリオドをつけて「略号です」という意味にする。Mr. や Dr. の点がそれである。

DNA はデオキシリボ核酸 deoxyribonucleic acid の略なので、かつては D.N.A. と書いていた。スペースを入れて D. N. A. とする方がさらに正式。

しかし、DNA は現在では一般的な用語として認められてるので、ピリオドやスペースをつけずに書くことがほとんどだろう。

参考: つける? つけない? PhDと書く場合のピリオドとスペース


スペルアウト

読者が馴染みのない略号を使う場合、最初に使うときにスペルアウトする のが原則である。

本文はフルで書き、かっこの中に略号を入れるのが一般的である。

  • Huntington's disease (HD) is...
  • Artificial intelligence (AI) is...

これは結構しっかりしたルールだと思っていたのだが、最近、以下のような逆バージョンを見ることが多くなった気がする。

  • HD (Huntington's disease) is...
  • AI (artificial intelligence) is...

Ref. 2 によると、どちらの書き方も OK らしい。論文で OK なのかどうか、もう少し事例を集めてみたい。


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References

  1. What’s The Difference Between Acronyms And Abbreviations? Link: Last access 2019/11/25.
  2. Abbreviations and acronyms. Link: Last access 2019/12/02.

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