Mac: FileMaker とその代替品

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このページの最終更新日: 2025/10/04

  1. 概要: FileMaker とは
  2. LibreOffice Base: 無料の FileMaker 代替品
  3. Steward Database: App Store で買えるシンプルなデータベース

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概要: FileMaker とは

ファイルメーカー FileMaker とは、リレーショナルデータベースを簡単に作れるソフトである (1)。「カード型のデータベース」と評されることも多い。

文献やミーティングメモなどの整理に、FileMaker を長い間使っていた。以下のような特徴が、私の文献整理に最適だった。

  • 読んだ日時、タイトル、キーワード、メモなどのフィールドを自由に作れて、大量のレコードを保存できる。
  • 各レコードはカード型で、一つの GUI からレコードを作成・変更できる。
  • フィールドごとに、レコードを対象に検索できる。
  • Dropbox にファイル and/or フォルダを置いて、複数のコンピューターで共有できる。この際、ローカルにもダウンロードできることが重要。クラウド型はネット環境に完全に依存することになるのでダメ。
  • 特殊なソフトや重いソフトをインストールすることなしに、基本機能だけを使って軽く動かせる。

2020 年末の Big Sur へのアップデート を機に、Mac 用 FileMaker を使わなくなったので、ずっと代替ソフトを探していた。このページは、代替ソフトの情報が中心になっている。

文献整理法については、文献整理法のページ を参照のこと。

ファイルメーカーロゴ

ファイルメーカーメモ

Text フィールドで可能なオプション。

  • 特定の選択肢からドロップダウンメニューで表示させるには、Inspector から Drop-down List を選択し、Values from の横の鉛筆マークをクリックする。開く画面で、ドロップダウンメニューの項目を含む Table を編集できる。

このページ などで、印刷用レイアウトの作成について調べられる。データを印刷用フォーマットに変換できれば理想。


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「あとがき」で当サイトを参考にしたと書いてくれているラノベです。Kindle Unlimited で読めました。ストーリーと文章が良く、面白かったです。

FileMaker 代替品

Microsoft Access

Mac 用がない。

LibreOffice Base
(ページ下の詳細へ)

しばらく使っていた。無料の MS Office 代替ソフト LibreOffice に含まれるデータベース管理ソフトで、Access に相当。

FileMaker よりは使いにくいが、ほぼ求めていた使い方が可能だった。問題は重いことで、このために結局使わなくなった。

LibreOffice Base: 無料の FileMaker 代替品

LibreOffice 6.4.7 を使うこと。7 は JRE の使用にバグがあるようで、ウィザードがうまく動かず、テーブルは作れるがフォームが作れない。

  • text(varchar) の長さ、contents が全てインポートされないのが唯一の問題。これは、Firebird ではなく HSQLDB 形式というものを選ぶと、フィールドの種類に Longtext みたいなのがあったので、これにすることで解決。
  • Date の形式は、2020-12-10 のようだ。
  • ID をプライマリーキーとして挿入した。ID は自動入力にしておきたい。Table を Edit から開くとフィールドのプロパティを見ることができ、そこで AutoValue を Yes にする。レコードを保存すると、ID に数字が自動で入る (参考)。
  • フィールドとその名前は、デフォルトのフォームではグループ化されている。解除しておいた方が便利な気がする。
  • FileMaker から Excel にエクスポートし、それをコピペ。スクショの画面でペーストするとデータをテーブルとして保存できた。LibreOffice 版の Excel である Calc を介す必要はなかった。エクセルのデータを Base にコピペする際、改行が反映されない。
  • Form は Open と Edit がある。フィールド内で改行したい場合は、Edit で編集画面を開いて、その枠をダブルクリック。「単語の区切り」Word Break を Yes にする。デフォルトでは No になっている (参考)。

「検索」は、Query よりも Filter の方がイメージが近い。フォームのまま検索するには、Form-Based Filter をクリックし、検索したいフォームに検索語を記入する。よく使う検索として、たとえば「liver」という語を含むレコードを探したいときは LIKE '%liver%' とする。シングルクオーテーションの中に語を入れ、% はワイルドカード。大文字と小文字は区別される。

検索語を入れて Apply Form-Based Filter を選ぶと、検索条件に合致するレコードだけがフォーム上で見られるようになり、そこで編集も可能。

置換もしたいのだが、LibreOffice Base では簡単な方法はなさそう。もう少し SQL に詳しくなってから。


データベースの種類

データベースの種類には、Hyper SQL database (HSQLDB) と Firebird の 2 種類がある。HSQLDB は Java で書かれたデータベースで、JRE (Java Runtime Environment) がインストールされている必要があります。

LibreOffice 6 以降では、HSQLDB は非推奨とされており、かわりに Firebird というデータベースが使われている。

Steward Database: App Store で買えるシンプルなデータベース

まずはこれを使いつつ、情報を更新していく。2023 年夏に 3,000 円で購入。定期的に csv に書き出すことを忘れないようにする。

References

  1. FileMaker (ファイルメーカー) とは?初心者向けに解説! Link: Last access 2020/12/23.

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