英文法: Among と between の違い

english/grammar/hyphen_dash
7-17-2017 updated

  1. 概要
  2. ハイフンの使い方
  3. ダッシュの使い方


広告

概要

ハイフン hyphen,ダッシュ dash,マイナス記号 minus はどれも良く似ているが,長さが微妙に違っており,使い方は全く違う。長さは hyphen < dash である。

文字 html コード 用法
Hyphen - &#45; または &#8208; 形容詞を繋ぐ,単位を示すなど
Non-breaking hyphen ‑ &#8209; 見た目はハイフンと同じだが・・?
EN dash – &mdash; または &#8211; n と同じぐらいの長さの短い dash。10–20 など 範囲を示す 場合などに使う。
EM dash — &ndash; または &#8212; m と同じぐらいの長い dash。挿入句など。
マイナス記号


ハイフンの使い方

2 つの形容詞を繋ぐ役割

名詞の前に 2 つ形容詞がある場合に,その 2 つを繋いで 1 つの複合形容詞 compound adjective にする役割がある。

  • 例 1: man eating tiger (文献 1): このままだと,「トラを食べているヒト」なのか,「人食い虎」なのか区別することができない。man-eating tiger とすれば,mam-eating で虎を修飾する一つの形容詞ということになり,人食い虎を意味していることがわかる。
  • 例 2: two hundred year old houses (文献 1): two hundred year-old houses なら 100 年前に建てられた家が 2 つあることになる。two-hundred-year-old houses ならば,200 年前の家である。

ただし,このハイフンは 形容詞が名詞の後にくるときにはつかない ので注意が必要である (1)。The well-known singer (ハイフンあり) vs The singer is well known (ハイフンなし)。


単位を表すハイフン

アルファベットで示した分数や,単位の単語を用いるとき (1)。

たとえば,何らかの処置を 5 日間行った場合に,5-day treatment と書くことができる。この場合 day は単位であるため,たとえ 5 日間であっても 5 days とはならない。

一方,同様に 5 days treatment (ハイフンなし)と用例もあり,この場合は days となるようである。いまいち違いがわからないが,おそらくここでは days が 5 の付属物ではなく,5 days という「期間」に重点がおかれていて,5 days がセットになって treatment を修飾しているということになっているのだろうか。Google 検索結果 (12-27-2014)では

  • "5 days treatment" 95,000 hits (ただし 5 days' treatment というのも多い)
  • "5-day-treatment" 92,700 hits (ハイフンなしも含まれている)

であり,用例としては同程度であると思われる。



その他のハイフン

  1. 21 から 99 までのアルファベットで示した数字に入れる (1)。e.g. Thirty-nine.
  2. 改行の際に,単語を音節で区切って 1 つの単語であることを示す (1)。
  3. 大文字から始まる単語に接頭辞をつける (1)。e.g. anti-American, un-English.
  4. 単語に一つの文字を足す (1)。e.g. T-shirts, X-ray.
  5. 接頭辞 ex をつけるときに使う (1)。e.g. ex-wife, ex-boyfriend.
  6. self から始まる単語で,selfish, selfless 以外のもの (1)。e.g. self-respect, self-explanatory.


ダッシュの使い方

ダッシュには,長い m dash と短い n dash がある。n dash でもハイフンよりは少し長い。

m dash

文献 2 のサイトでは,以下の 4 つの用法が挙げられている。

  1. 付随情報など、文章中に挿入句・節を入れる場合。
  2. ある情報の後に、関連する情報を追加する場合。
  3. 意外性や期待感を持たせた情報を追加する場合。
  4. 余韻や感情を表現する。

「関連する情報」も「意外性や期待感を持たせた情報」も付随情報であり,2 と 3 は 1 に内包されるように思える。ここでは,原著論文や総説の文章を例にパターン分けする。現在の私の認識では,以下の 3 つのパターンがある。


捻った言葉で言ってみてからダッシュで普通の言葉に言い換える

レビューで多くみられるように思う。ダッシュの前後 = 中身 としつつ,関連する情報を与える。1 の例は,ダッシュの後に関係代名詞がきて,その前の語にかかる 形になっている。

  1. Renewal is typically achieved by the setting aside of a pristine lineage of genetic information — that is, the germ line — which is passed on by sexual reproduction (3). (生殖細胞に記録されている情報を次の世代に渡すことで,種のレベルで考えると若返りのような現象が起きるという文脈)
  2. Changes in body state cause automatic physiological reactions as well as mental experiences — feelings — such as hunger, thirst, pain or fear (4).

普通の言葉で言ってみてからダッシュで関連情報を追加する

逆のパターン。ここでもダッシュの前後 = 中身 である。

  1. Here, we show that diatoms — photosynthetic protists that acquired their plastids through secondary symbiotic engulfment of a eukaryotic rhodophyte — possess an additional isoenzyme each of both GAPDH and TPI (5).

関連情報を追加する

ダッシュの前後は中身と同じではないが,関連する情報を与えている。なお,2, 3 の例でみるように,必ずしもダッシュで閉じなくても良い ようである。そのまま文章を終わらせている例も多くみつけることができる。

  1. However, the artificial neural network field has often implemented selection processes in networks that — unlike biological networks — lack any significant degree of initially pre-specified, selective connectivity (6).
  2. Energy usage depends strongly on action potential rate — an increase in activity of 1 action potential/cortical neuron/s will raise oxygen consumption by 145 mL/100 g grey matter/h.
  3. Most patients have a history of behavioral dysfunction — primarily social and learning difficulties (8).

n dash

n dash – は m dash よりも短いダッシュである。両者の使い分けは厳密でない が,前後にスペースを伴って m dash の代用として使われるほか,数字の範囲や 2 つのものの繋がりを示す用法がある (2)。後者の用法については,ハイフンを使うべきという考え方もあるようだ。

  • 1 年から 2 年: 1 – 2 years
  • 親子関係: parent – child relationship (2)

広告

コメント欄

一言コメントをどうぞ! (100 字まで)

このコメント欄は各ページにあるので、いつ管理人がコメントを見ることになるのか分かりません。内容について質問がある場合は、下のリンク先のフォームから質問頂ければ、早めに返信するようにします。


References

  1. ダッシュとハイフンの違い. Link.
  2. 英語の句読点 - ダッシュ. Link
  3. Guarente and Kenyon 2000a. Genetic pathways that regulate ageing in model organisms. Nature 408, 255-262.
  4. Damasio and Carvalho 2013a. The nature of feeling: evolutionary and neurobiological origins. Nat Rev Neurosci 14, 143-152.
  5. Liaud et al. 2000a. Compartment-Specific Isoforms of TPI and GAPDH are Imported into Diatom Mitochondria as a Fusion Protein: Evidence in Favor of a Mitochondrial Origin of the Eukaryotic Glycolytic Pathway. Mol Biol Evol 17, 213-223.
  6. Innocenti and Price 2005a (Review). Exuberance in the development of cortical networks. Nat Rev Neurosci 6, 955-965.
  7. Attwell and Laughlin, 2001a (Review). An energy budget for signaling in the grey matter of the brain. J Cereb Blood Flow Metab 21, 1133-1145.
  8. Freedman 2003a (Review). Schizophrenia. N Engl J Med 349, 1738-1749.